着物のおはなし

着物のお手入れ方法

見えないホコリや汚れをそのままにしておくと、シミができてしまったり、くすんだりする可能性があります。

最近では扱いが簡単なカジュアルな着物も増えてきましたので、日常的にしっかりとお手入れをして綺麗な状態を維持しましょう♪

1

ハンガーにかけて
一晩陰干し

体温や湿気を払い、着じわを取り除きます。ほこりは、布目にあわせて横に払うことを忘れずに。ビロード等の布を使用すると、箔にやさしく劣化しにくくなります。

2

シミ、汚れのチェック

直接肌に触れる衿や袖口には皮脂や汗がどうしてもついてしまいます。染み抜きには技術が必要になりますので、汚れを発見したらプロのクリーニングに依頼しましょう。

3

着物に合ったたたみ方

着物や帯はそれぞれたたみ方が決まっています。きちんとしたたたみ方を覚えれば、着物は傷みにくくなります。

着る前に

脱いだ後は

虫干しをしましょう

着物は害虫やカビが付かないように、空気が乾燥した春と秋の最低2回、晴天続きで温度が低い日を選んで虫干ししましょう。風通しが良く日の当たらないところに、着物を裏返して、着物ハンガーに掛けて、2~3時間吊るしておきます。虫干しをしながら、汚れやシミ、綻び、虫食いなどチェックして何か問題ある場合は早めに当店までご相談ください。

着物のたたみかた

本だたみ

長着や羽織のたたみ方です。
女物、男物、単衣、袷はこのたたみ方になります。

袖だたみ

本だたみに対する仮のたたみ方で、一時的にたたむ場合に用います。

夜着だたみ

二枚重ねの長着や絵羽模様の着物、子供の着物、夜着、丹前などのたたみ方です。留袖、男物の紋付き、刺繍や箔のある訪問着は、紋や模様を傷めないようこのたたみ方をしましょう。

襦袢だたみ

襦袢やコートなどのたたみ方です。

着物の豆知識

階段の昇り降りのコツ

右手でひざ前の上前を少し持ち上げるようにして、身体を右に向けながらつま先だけで登るようにしてみてください。
そうすると、階段の昇り降りが少し容易になるかと思います。

車の乗り降りのコツ

乗る時は両袖を前に揃え、右手で上前を引っ張りながら浅く腰を掛けます。そこから体を回転させて車内に入ります。降りる時は左手で両袖を持ち、右手で上前を引き上げ、回転しながら外に出ると良いでしょう。

椅子の座り方

まず袂を前で揃えてから、出来れば椅子の左側から入るようにしましょう。
浅く座りすぎると落ち着かない印象を与えてしまいますので、帯が椅子の背に触れない程度まで深く座りましょう。

紳士角帯

男結びの結び方

着物の種類

振袖

未婚の女性の第一礼装とされている、華やかで格調高い着物です。袖の長さが特徴で、丈によって大振袖、中振袖、小振袖となります。袖が長いほど格調高く、成人式などで見る振袖は大振袖(本振袖)がほとんどです。

こんなときに

成人式・結婚披露宴・表彰式・初釜など改まった式典やパーティーなどに

訪問着

未婚・既婚を問わず、第一礼装に次ぐ着物です。結婚式のお呼ばれやちょっとしたパーティーに着ていけるため、訪問着を1着持っていれば大変重宝します。

こんなときに

結婚式への出席(親族以外)・茶席・パーティー・成人式・表彰式など改まった式典やパーティーに

黒留袖

ミセスの第一礼装で、5か所に家紋を染め抜いてあります。裾だけに模様があり、おめでたい時に使われる「吉祥模様」が主流です。

こんなときに

結婚式などで新郎新婦の母親・仲人・親族既婚者などが着用します

付け下げ

付け下げは、着たときに模様が全て上向きになります。現在ではほとんど訪問着と変わらないものとして扱われており、気軽な外出着として重用されています。

こんなときに

成人式・結婚披露宴・表彰式・初釜など改まった式典、パーティーなどに

色無地

柄がなく、黒以外の無地の和服を「色無地」と呼びます。家紋を入れれば礼服として、家紋が無ければ略礼服や普段着として着ることができます。黒の帯をすれば略式の喪服としても着られるため、とても便利な和服です。

こんなときに

入学式・茶会・七五三・お通夜・法事などに

小紋

上下方向に関係なく、全体に模様が入っているのが特徴です。現在は模様の大きさや密度に関わらず、模様が上下関係なく入っているものを「小紋」と呼びます。主に普段着として着用されます。

こんなときに

初詣・クラス会・誕生日・観劇・お稽古などに

紬(つむぎ)

鈍い光沢を持つのが特徴で、江戸時代の贅沢禁止令の際には「絹だが遠目からは木綿に見える」ことで裕福な町民たちから人気を集めました。現在では通な着物好きの間で人気となっています。

こんなときに

初詣・クラス会・誕生日会・観劇・お稽古などに

喪服

五つ紋をつけ、黒の帯を合わせる喪の礼服です。黒喪服は、明治維新後に西洋の「ブラックフォーマル」に習ったと言われています。現在でもお葬式でよく見かける和服です。

こんなときに

お通夜・葬儀・親族の法事などに

初着

赤ちゃんが産まれた次の日から数えて、男児31日目、女児32日目に神社にお参りする日本の伝統行事の『お宮参り』に母親の実家から贈られた着物を初着として纏い、氏神様に詣ります。後に、袖を丸袖に直して、七五三・おひな祭りなどに着ます。

こんなときに

お宮参り

浴衣

気楽に楽しめる夏の木綿のきもので、素足だ、下駄ばきが原則です。近年では生地にポリエステル、綿、麻などのものもあります。

こんなときに

夏祭り・湯上りなどに

〒961-0903
福島県白河市年貢町5-1

FAX:0248-22-1277

[営業時間] 8:30~19:00

[定休日] 第2・4木曜日